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『天才バカヴォン〜蘇るフランダースの犬〜』(てんさいバカヴォン よみがえるフランダースのいぬ)は、赤塚不二夫の漫画『天才バカボン』を原作としたアニメ映画。『天才バカボン』のアニメ化作品としては、5作目となる。 赤塚不二夫生誕80周年記念として企画された『バカボン』初の完全新作アニメ映画。配給は東映、制作は『秘密結社鷹の爪』などのDLE(蛙男商会)。 本作では日本アニメーション版『フランダースの犬』とのコラボレーションを行っており、「ネロ」と「パトラッシュ」が登場する。ネロとパトラッシュのその後を描いており、人間たちへの激しい恨みから自ら地獄へと落ちたネロとパトラッシュが現代に復活するというストーリーである。 == 登場人物 == ;パパ :主人公、息子のバカボン、ハジメと優しいママと毎日楽しく暮らしているマイペースな中年男。 :一切本名を語っておらず、役所の届けや銀行の通帳まですべて「バカボンのパパ」で通していることが神田によって判明した。聞き出そうとした役所の窓口職員やインテリペリの刺客20人近くがパ行でしか喋れなくなるというほど頑固な姿勢をとり、総理から本名を要求された時は、名前と引き換えに侮辱的な行為をさせた。 :息子バカボンが学校で自分を侮辱されたのを受け、「どこのパパもできないような事をしてやるんだ」と西から太陽を昇らせることをバカボンと約束し、終始そのために奔走し、バカボンや神田、ネロとパトラッシュを巻き込んで大騒動を巻き起こしたこともある。 :なお、デザインは「となりの天才ヴァカボン」から流用している。 ;バカボン :バカボン一家の長男。のんびりとした心の優しい少年。今作ではズレた部分が強調されパパのペースに乗ることが多い。 :パパ同様、「となりの天才ヴァカボン」から流用したデザインをしているが、一部書き直されている。 ;ママ :パパの妻。普段は美人で優しくおっとりとしていて家事全般をこなしてる。しかし、怒ると怖い。 :なお、アニメではシリーズを通して増山江威子が担当しているが、増山以外がママの声を担当したのは本作が初である〔但し、アニメ第一作においても一度だけ(第35回の後半の話(第70話)「パパとママがケンカをしたのだ」)、増山に代わり北浜晴子がママの声を担当している。〕。 ;ハジメ :一家の次男で生まれてすぐ言葉を話し歩けるようになった天才少年。本作でもその天才頭脳でハッキングを行い、ダンテのアジトの図面を作成するなどの活躍を見せる。 :ちなみに、声を担当した澪乃はアニメにおいてハジメの声を担当した声優のうち、貴家堂子に近い声質で演じている。 ;ネロ :名作フランダースの犬の主人公。物語の終盤、心ない村人たちからすべてを奪われ吹雪の中駆け込んだ教会にあるルーベンスの絵の前で生き絶えるも、人間たちへの激しい憎しみから天使たちの手を振り払い、自ら地獄へと向かい人間たちへの復讐のチャンスをうかがっていた。 :ダンテの計画で現代に復活し、人間たちへの復讐と引き換えにバカボンの学校に潜入しバカボンのパパの本名を聞き出すという条件を呑んだ。普段は原作同様物静かだが、憎しみに触れると目の色を変える。 :その後、バカボンの学校に潜入し、クラスの人気者になるものの、教室に犬を持ち込んだことを良く思わない西河内たちから目をつけられ卵を投げつけられたり、スケッチブックを奪われるなどの仕打ちを受けるもバカボン一家との触れ合いにより徐々に人間たちへの憎しみが薄れてくる。だが、絵本を見た西河内たちの策略により、自分がフランダースの犬の主人公(だと思い込んだ異常者)であることや転入書類の不備(書類に書かれた村が現在は存在していないこと)が発覚し、周囲から酷い仕打ちを受け激怒、悪魔態へと覚醒し学校及び周囲の町を破壊した後、同じく覚醒したパトラッシュと共に東京を襲う。 :予告編では悪魔に覚醒されたネロの姿が描かれている。 ;パトラッシュ :ネロの愛犬。ネロと同様、生き絶えるも彼と共に地獄へ向かう。 ;神田輝夫 :内閣情報局に勤める公務員、長年ダンテ率いるインテリペリを追っており、彼らがバカボンのパパの本名を知りたがっていることを知り、パパの護衛に着く(護衛の範囲は広く、交番から幼稚園の運動会、犯罪現場までであり、パパをあきれさせた。)。パパを始めとする人々からはなめたと呼ばれており、その都度訂正を入れる。 :マイペースなパパに振り回され、西から太陽を昇らせる計画に付き合わされることになるが、東の山を西の山に運ぶ計画では、荷台につまれ大量の土を運ばさせられたり、トラックごととんできた杭に襲われたりビルの残骸の中で顔を踏まれたりされ、終盤ではネロの攻撃で自分だけ足を挫いてしまうなどと、何かと災難に遭う。 :その後、大沢局長が収監されたことにより局長に昇格した。 :バカボンのパパ、課長や田辺総理とは漫才のような掛け合いをすることが多く、神田は主にツッコミを担当する。 ;西河内好平 :バカボンのクラスを仕切るいじめっ子。 :性格は歪んでおりバカボンやバカボンのパパを罵倒したり、転入してきたネロが教室に犬を持ち込んだことを良く思わず卵を投げつけたり(だが、ネロはその卵を使い瞬間的にエッグベネディクトを作り上げた。)彼のスケッチブックなどを奪い更に終盤ではネロのフランダースの犬の主人公だと思い込んだ異常者だと周囲に暴露したことなどからネロの人間たちへの復讐心を助長されネロを悪魔態へと覚醒させてしまった。 :ネロが覚醒した際には真っ先に命を狙われ、取り巻き共々戦慄して悲鳴を上げたが、バカボンが間に入ったことにより事なきを得た。その後は登場せずどうなったかは不明。 ;ダンテ :悪の組織インテリペリを率いるIQ500の狂人。 :自らが長年開発してきた不可能を可能とする装置「オメガ」の起動が失敗した理由がバカボンのパパの本名がわからなかったことにあると判明し、20人近くの刺客を送り込むも、全員パ行でしか喋れなくなるという怪現象が発生したため。地獄からネロとパトラッシュを蘇らせ、バカボンの通う学校に送り込んだ。ネロが覚醒した際は、マスコミを通じて犯行声明を出し、翌日の朝までにバカボンのパパの本名を教えることを要求した。 :初期のデザインでは顔色の悪い小男だったが、FROGMANが担当声優の村井の迫力ある演技に影響され、今のデザインになったという。(映画パンフレットより) ;レスター :ダンテの部下の一人で、「フンフン!」と鼻息が荒い。ダンテへの忠誠心は厚いものの、昼御飯の写真だけではつまらないというフォロワーたちの要望に応えて、組織の機密情報をツイートしてしまうこともある。 :初期のデザインは大男だったが、こちらも金田の演技に影響され彼女の持ち役でもあるおしりかじり虫を意識したデザインに変更された。(映画パンフレットより。) ;ウナギイヌ、本官さん、レレレのおじさん :鰻と犬の間に生まれたウナギイヌ、目ん玉繫がりでやたらピストルを撃ちまくる本官さん、掃除する謎のおじさん・レレレのおじさん。 :この2名と1匹は原作天才バカボンのレギュラーキャラクターだが、いずれも本編への登場はカメオ出演程度で終盤のダンテ戦には関与していない。これに関してはレレレのおじさん役で上島竜兵が舞台挨拶やインタビューなどで不満を述べていた。 :なお、本官さんは「となりの天才ヴァカボン」にも登場しているが、パパやバカボンと違いデザインが大幅に書き直されている。 ;沼袋先生 :本作でのバカボンの担任の先生。 ;田辺総理 :日本の総理大臣、オメガが他国に売られるのを恐れ、バカボンのパパの本名と引き換えにオメガのコピーをもらうことを望むも、パソコンのスキルは極めて低く本人曰く先週Windows 95の起動に成功したとのこと。木綿アレルギーでパンツを履くと尻が膨れ上がるという珍現象が発生するため常にノーパンで行動している。(神田に勧められ、ウールのパンツを履いたところ、尻が4倍に膨れ上がってしまった。) ;大沢局長 :神田の上司で内閣情報局の局長。 :本編中においては田辺の補佐的な役割を担っており、パパの無茶苦茶な要求を受け入れさせたり、パパ達がダンテに捕まったにも関わらずでインテリペリのアジトを爆破するようそそのかしたりと、自己中な部分があり、最終的にはインテリペリに総理を献上しようとしたことからインテリペリ壊滅後、総理の逆鱗に触れ、刑務所に収監されてしまった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天才バカヴォン〜蘇るフランダースの犬〜」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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